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米テキサス州地裁  三菱重工に173億円の賠償命令 GEとの訴訟で 風力発電特許侵害を認定 三菱側は控訴検討(各紙)

2013-05-30 10:41:35

windmisato00
windmisato00各紙の報道によると、三菱重工業は29日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)社から、三菱重工製の風力発電機がGEの特許を侵害しているとして提起されていた訴訟で、米テキサス州の連邦地裁が1億7000万ドル(約173億円)の賠償金支払いを命じたと発表した。三菱重工は「判決は不当」としており、控訴を検討する。

 風力発電技術の特許を巡って、重工とGEは、これまでもお互いに訴訟を展開している。

 GEは2010年2月、重工の風力発電機(発電能力2400キロワット)の制御技術などが自社の特許を侵害しているとして提訴した。2012年3月には陪審評決で重工側に賠償義務があるとする結論が出ている。今回の判決は、この陪審評決を受けた形だ。


 一方、重工はGEが裁判の対象となっている風力発電機の特許を出願する際に必要な情報を開示していないとして、米特許商標庁に再審査を求めている。




 重工はすでに争いとなっている対象機種については米国への輸出を停止中。また米市場では、陸上用風力発電機の販売事業からも撤退している。販売の焦点は洋上風力発電に注いでおり、洋上風力事業の展開が活発な欧州市場での事業展開をにらみ、出力7000キロワットの大型機の開発を続けている。