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住友商事、欧州・北海での大規模洋上風力発電に参加 投資額1000億円規模(FGW)

2013-07-18 14:50:12

sumitomoshouji27017_ext_68_1
sumitomoshouji27017_ext_68_1住友商事は、ベルギーの風力発電事業者であるパークウィンド社(Parkwind、本社:ベルギー)との間で、同国沖の北海での大規模洋上風力発電事業について、住商が株式の一部を取得する形で事業参加することで合意したと発表した。総事業規模は2050億円。別途、追加事業の共同開発でも合意した。住商の出資額は全体で1000億円強になる見通し。洋上風力発電は建設コストは陸上に比べて割高になるが、その一方で、安定的に一定の強風を獲得でき、近隣住民への影響対策などがないことから、世界的に需要が拡大しつつある。


合意した事業は、2010年より稼働中のベルウィンド1(Belwind1)および建設中のノースウィンド(Northwind)の2案件。ベルウィンド1は、ベルギー沖合約46km、水深約20~32mの北海海域に設置されており、総事業費は約850億円、発電容量は165MW。ノースウィンドは、ベルギー沖合約37km、水深約16~32mの北海海域に建設中であり、総事業費は約1,200億円程度、発電容量は216MWになる見込み。
両方とも、着床式モノパイル基礎に据え付けた、デンマークのベスタス(Vestas)社製発電タービン合計127基を擁し、電力はエレクトラベル(Electrabel)社と長期契約(PPA)で売電し、約37万世帯分の電力を供給できるという。
住商はEU当局などの許可を経て、ベルウィンド1で39.0パーセント、ノースウィンドで33.3パーセントの株式を取得する。
 
また、ベルウィンド1に隣接する発電容量165MWのベルウィンド2(Belwind 2)プロジェクトの共同開発でも合意した。


 世界の世界の風力発電市場は2025年までに4倍の成長が見込まれており、そのうち10パーセントは洋上発電によると見込まれる。洋上風力の2013年の発電容量見通しは886万キロワットで欧州が9割を占める。

 



 日本企業の海外での洋上風力発電事業としては、丸紅が11年に世界最大の事業者のドン・エナジー(デンマーク)と発電所出資の形で提携したほか、三菱商事も洋上から陸上への海底送電事業に参入、英国の事業資産を取得している。

 

http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=27017