世界の主な心配事 気候変動と「イスラム国」 米ピュー調査(AFP)
2015-07-15 15:57:01
【7月15日 AFP】米調査機関による世論調査で、中南米やアジア、アフリカでは気候変動が、欧州や北米では、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の存在が最も大きな心配事であることが分かった。米ワシントンD.Cのピュー・リサーチ・センターが行った、世界40か国4万5435人を対象にした世論調査の結果が14日、公表された。
調査結果のまとめによると、中南米では61%が最大の心配事に気候変動を挙げた。これは全地域で最多となった。心配と答えた人が最も多かったのはペルーとブラジルで、それぞれ75%に上った。
アフリカでも調査対象の9か国で59%が気候変動を最も大きな心配事だとした。アジア太平洋地域でも、調査対象の10か国のうちの半数の国で、過半数が気候変動を最大の問題と答えている。
一方、欧州ではISが主要な心配事となっており、70%がISの脅威を重大な懸念だとしている。
米国では68%、カナダでは58%が同様の回答をしている。また、韓国、日本、オーストラリア、インドネシアでも回答者の過半数がISを一番の懸念とした。
中東地域ではISに対する不安が最も多く、レバノンで84%、ヨルダンで62%、パレスチナ自治区で54%となった。
調査は、3月25日~27日にかけて行われた。