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7月の世界の気温 また過去最高の高温。年初来も最高温度。地球温暖化の加速顕著に。政策的対応急務に(RIEF)

2015-08-21 21:59:14

NOAA7キャプチャ

 米海洋大気局(National Oceanic and Atomospheric Administration: NOAA)が20日公表したところによると、今年7月の世界の平均気温は、観測が始まった1880年以降で最高値を記録した。6月の平均気温も過去最高だった。また1~7月の7か月間の平均気温も過去最高となったという。地球温暖化の加速が一気に進んできたといえる。

 

 NOAAの公表では、7月の世界の地表と海面の平均温度は16.61度。観測史上最も暑い7月だった。20世紀の7月の平均気温を0.81度上回った。また今年1~7月の平均気温は、20世紀の同期間の平均より0.85度高く、これまで最高だった2010年を0.09度上回り、もっとも高い気温が続いている。

 

気温上昇のうち、地表の平均気温は20世紀平均より0.96度高く、1880-2015年の間では6番目の高温だった。一方、海面の平均気温は、20世紀の平均気温を0.75度上回ったほか、1880–2015年で最高値だった。特に太平洋、インド洋での温度上昇が影響しているという。海の気温上昇が過去最高となったことは、温暖化の影響が長期化することを示唆している。

 

 北極海の氷は1980-2010年平均よりも35万平方マイル小さかった。平均よりほぼ1割近く小さい9.5%減だった。これは1979年以来では、8番目に小さかったことになる。これに対して、南極の氷は同期間の平均より24万平方マイル(3.8%増)多かった。猛暑の影響は、両極部分よりも、海面温度上昇の影響を受ける中緯度地域に集中した可能性がある。

 

 NOAA国立環境情報センターの自然科学者、ジェイク・クラウチ氏は「2015年が観測史上最も暑い年になることはほぼ確実になった」と述べている。

 

http://www.ncdc.noaa.gov/sotc/summary-info/global/201507