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脱原発方針に慎重姿勢 農政連会長(各紙) ようするに農業票を選挙で どう“売りつけるか”だな

2012-10-12 22:21:14

福井市で記者会見する全国農政連の山田俊臣会長=12日午後
全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)の山田俊臣会長は12日、福井市で記者会見、先に農業協同組合中央会(JA全中)が、「将来の脱原発」を活動方針に加えたことについて言及、「農政連の運動方針で、原発について述べるのはおかしいのではないか」との疑問を示した。全農政連は農協グループの政治団体であり、これまで自民党支持を柱にしてきた。

福井市で記者会見する全国農政連の山田俊臣会長=12日午後




 一方で、山田会長は東北地方を中心に、農産物の放射能汚染懸念で、風評被害が広がっていることも指摘し、「JA全中の『脱原発』という柱は当然」と述べた。また福井県が全国最多14基の原発を誘致したこれまでの経緯に触れ、「(原発の)安全、安心生の確保を前提に、誘致した市町、県の考えを重視すべきだ」と述べた。これは原発多数県の福井県の政策を擁護する意図とみられる。山田会長は福井県農業協同組合中央会会長でもある。

  脱原発方針に疑問符をつけながらも、これまでの農政連の政治活動に誤りがなかったのかどうかについては、言及がなかった。