HOME |岐阜県本巣市の企業が独自開発 バイオマス煙ゼロ発電(中日新聞) エネルギーの地産地消 全国の農家に使ってもらいたい |

岐阜県本巣市の企業が独自開発 バイオマス煙ゼロ発電(中日新聞) エネルギーの地産地消 全国の農家に使ってもらいたい

2012-10-25 10:25:55

煙を出さずに発電するバイオマス装置を開発した矩義所建築の松久利光社長=岐阜県本巣市で
煙を出さずに発電するバイオマス装置を開発した矩義所建築の松久利光社長=岐阜県本巣市で


木くずなど植物を燃料に電気をつくるバイオマス発電。岐阜県本巣市の薪販売業「矩義所(かねよしところ)建築」は、燃焼時に煙をまったく出さない小型のバイオマス発電装置を開発した。画期的な燃焼方法が認められ、9月に特許を取得。環境に優しい再生可能エネルギーとして普及を目指している。(平井良信)

 地元の柿農家が落ち葉を野焼きし、もうもうと白煙を出していたのを松久利光社長(49)が目にしたことがきっかけ。一酸化炭素など有害物質を含む煙は不完全燃焼が原因で、「煙を出さずに燃やすことができないか」と、植物を完全燃焼させる燃焼炭化装置の開発に2年前から取りかかった。

 直径30センチと45センチのステンレス製の筒を上下に重ね、下の筒に100個の穴を開けた。筒の中で植物を燃焼させると、数多くの穴から空気が取り込まれることで炎が渦巻き状になり、酸素と炭素が混ざり合って不純物が出ない完全燃焼が実現した。

 燃焼炭化装置が完成した昨年からは、廃熱を利用した発電に取り組む。加熱と冷却を繰り返す熱膨張を動力に変えて発電するスターリングエンジンを中国から輸入。燃焼炭化装置の上に高さ2メートルの覆いをかぶせ、エンジンに熱が伝わるよう工夫した。

が出ないため、エンジンにすすなどの汚れが付かず効率的な発電ができ、今年5月には毎時1キロワットの発電に成功。松久社長は「発電量は小さいが、電気を蓄えることで農家のハウス栽培などに利用してもらいたい」と話す。

 燃料の可燃物は木くずや落ち葉のほか、乾燥したサツマイモでも可能。イモで電気を起こすプロジェクトを各地で進める近畿大生物理工学部の鈴木高広教授とも連携し、「エネルギーの地産地消を目指す」と松久社長。

 発電装置は高さ2.3メートルほどで、トラックで運搬できる。今後はさらに小型化し、200万円前後で販売することを計画している。

 

http://eco.chunichi.co.jp/news/2012/10/001251.html