石綿労災認定事業所 全国936か所、認定患者1144人 周辺住民への影響の懸念も(各紙) ニチアス、曙ブレーキなど
2012-11-28 22:21:12
厚生労働省は28日、2011年度にアスベスト(石綿)の労災認定が出た事業所と認定患者数を公表した。それによると、事業所数は全国936か所で、前年度より50事業所増となった。また認定患者数は1144人で、前年比108人増。ここ数年、毎年1000人レベルの認定患者を出している。複数の認定者が出たのはニチアス(奈良王寺町)、曙ブレーキ(埼玉県羽生市)の二事業所。また労災保険法による石綿肺の認定があった事業所は65事業所だった。潜伏期間が30~40年と長いアスベスト労災は依然、全国で起きていることが確認された。
1144人のうち、建設業が578人、製造業が461人で、この二業種で9割以上を占めている。
石綿による健康被害は、工場内だけでなく、周辺住民への影響も起きているが、今回の調査は従来通りの事業所内の認定患者の把握にとどまっている。そのうち、石綿肺認定は今回初めて統計的に公表された。石綿肺は、比較的多くの石綿を吸うことで発症する症状で、事業所以外の周辺住民への影響が懸念されている。今回、認定患者が出たことがわかった65事業所周辺での疫学調査等の必要性を指摘する向きもある。
石綿肺は、従来は、粉じんが肺にたまって硬くなる「じん肺」として労災認定されてきた。しかし、今回、厚労省は患者団体の求めに応じて、年間約800件あるじん肺の労災認定事例を精査した結果、65事業所での事例を石綿肺と認定した。このほか、個人事業主で非公表の3人の認定もあった。

































Research Institute for Environmental Finance