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ホンダが米エネルギー省などと 茎や葉からバイオエタノール生産、ガソリン並み価格で 2013年に実証実験(各紙)

2012-12-18 16:20:42

すでにバイオガソリンもスタンドで供給されている(左側がバイオガソリン)
すでにバイオガソリンもスタンドで供給されている(左側がバイオガソリン)


各紙の報道によると、本田技研子会社の本田技術研究所は、地球環境産業技術研究機構(RITE)や、米エネルギー省などともに、植物の茎や葉などの食料部分以外の部材を使ったバイオエタノール共同開発の実証実験を2013年に始める。14年にも米国で量産試験に乗り出す。




 バイオエタノールは発酵菌を利用し、植物に含まれる糖を発酵させる。発酵のプロセスは、トウモロコシの実などからは比較的簡単に行えるが、植物の葉や茎から糖を取り出すのは、これまで手間とコストがカベとなっていた。今回の共同開発では、米エネルギー省が持つ糖を取り出す前処理技術と、本田技研研究所やRITEが開発した遺伝子組み換え菌を組み合わせることで、コスト等のカベをクリアできる見通しが出ている。開発した菌は発酵阻害物質に耐性を持ち、前処理で抽出できる糖もエネルギー源に利用できるという。




 来年中に葉県の試験設備で要素技術の実証実験を始め、14年には米国で1日当たり1トンの試験生産を実施する。その後、米企業と量産試験に入る計画だ。これまでのところ、この方法によって開発されるバイオエタノールは1ガロン(約3.8リットル)あたり2.5ドル程度と、従来の約半分まで価格を下げることが可能とみられており、燃費を考えるとガソリンとほぼ同レベルになるという。




 バイオエタノールは植物原料のため燃やしても空気中の二酸化炭素(CO2)を増やさないとみなされているため、温暖化対策になる。11年の生産量は世界全体で約223億ガロン。ただ、米国等では食料用のサトウキビやトウモロコシとの競合が問題視され、食料価格の上昇の一因にもなっている。今回の食料以外の部材を低コストで利用できる技術の開発に成功すると、こうした課題も乗り越えることができる。