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天皇陛下が 被災地がれき処理でのアスベスト被害に注意喚起(FGW)  無策の政府をたしなめる

2012-12-25 00:22:28

akihitotennou
天皇陛下と皇太子さまは21日、皇居・宮殿で、野田首相以下の閣僚らとの昼食会に臨まれた。各紙の報道によると、天皇陛下は昼食会の中で、各大臣等と意見を交わした際、東日本大震災の復興に関連して平野達男復興相から話を聞かれ、被災地のがれきに含まれる石綿(アスベスト)について、石綿は放射能のように機械で測定できないことを指摘されたうえで、「(アスベスト処理は)なかなか難しいんじゃないですか」「年をとってから携わった人が後悔しないよう、気をつけないといけませんね」と述べられたという。

アスベストは古い建物やインフラなどに絶縁体として使われているケースが多く、吸引すると肺等にアスベストの繊維が刺さり、20年~50年後に中皮腫(肺がんの一種)を発症するケースが少なくない。陛下が指摘された「年をとってから後悔しないよう」というのはこの点である。これまでも、アスベストを扱っていたクボタなどの工場等で労災死亡例が相当数出ているほか、工場周辺の住民らが同様のアスベスト被害に遭う事例も、関西で起きている。また阪神淡路大震災で倒壊した建物のがれき処理に従事した人が、同様のアスベスト被害を受けた事例もある。

天皇陛下のご発言はそうしたアスベスト問題についての知見を踏まえてのご発言と思われる。東日本大震災の復興・復旧でも当初から、そうした問題への懸念が出ていたが、政府が十分な対応をしているとは思われない。政府・自治体は、目先の復興支援・復興資金のばらまきに終始しているように映る。陛下のご発言は、政治的な意味合いではなく、もっと国民の健康と、将来の国土の安全に配慮した政策対応をとるよう,、政府・政治に“注文”をつけたかたちとなった。

アスベストによる健康被害については、 今月初めにアスベスト規制をめぐって国と建材メーカーを訴えた訴訟で、東京地裁が「国が適切に規制していれば、相当程度の被害拡大を防げた」とし、国に賠償責任を認める判決を下している。国は判決に不服として控訴している。

 

http://financegreenwatch.org/jp/?p=23492