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東電福島第一原発隣接港湾内の海底で捕獲された汚染魚のセシウム濃度が夏以降 増加傾向 放射能蓄積進行を示唆(FGW)

2013-11-28 22:27:01

福島第一原発港湾内の汚染魚捕獲場所
福島第一原発港湾内の汚染魚捕獲場所
福島第一原発港湾内の汚染魚捕獲場所


東京電力が調査した福島第一原発港湾内の魚類の汚染状況から、港湾内の海底近くで捕獲された魚類のセシウム濃度が、今年の夏以降、増加基調をたどっていることがわかった。原発から港湾への汚染水の流出が継続し、港湾内の海底に蓄積、海底周辺の魚類の体内での濃縮蓄積が進行している可能性が浮上してきた。

 

東電の公表データによると、港湾内で捕獲された魚類のセシウム汚染濃度は、10月10日、港湾内の北防波堤付近で採取されたムラソイが11万ベクレルの高濃度を記録したほか、東防波堤付近でのカサゴが10万1000ベクレル、港湾口付近でのタケノコメバルが8万4000ベクレルと、極めて高い濃度を検出した。

ただ、今年春ころには、40~50万ベクレルの濃度を検出した魚もあったのに比べると、軽減しているともいえるが、実は、夏以降は逆に、濃度が上昇していることもわかった。たとえば、底刺し網による採取では、8月末には2000ベクレル台に低下し、9月はさらに100ベクレル以下に下がっていた。ところが、10月以降の採取魚類は次第に増加、10月22日のクロソイの3万4000ベクレルから、同29日採取のカサゴの10万1000ベクレルへと急増している。

また港湾口付近での底刺し網でも、8月のピーク時の6万2000ベクレル(アカエリ)から、低下が進み、10月の初めは、1000~3000ベクレルになっていた。しかし、10月中ば以降採集の魚類のセシウム濃度は上昇し、10月19日ノマコガレイが1万8800ベクレル、同29日ノタケノコメバルの8万4000ベクレルへと増えている。かご漁で採集の魚類についても8月後半に低下した後、11万ベクレルに戻っている。fukushimasokosashiamiキャプチャ

これらの変化は魚の種類の差や、採取時期、時点の相違もあるが、汚染水の海洋流出問題が指摘されるようになってから、そろって増加していることと関係がある可能性もある。海洋流出が継続的に続いていることが確実になっており、港湾内に閉じ込められた魚類の体内で放射能濃縮が起きているとの見方もできる。またこれらの現象が、港湾内の魚類だけに起きているのか、も不明だ。

広い外洋に流出した放射能の影響が、広範な魚類の体内に、ゆっくりと、しかし確実に蓄積している懸念がある。

 

 

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tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_131126_03-j.pdf