一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

9日の朝、米国アーカンソー州の原発（アーカンソー・ニュークリア・ワン：ＡＮＯ）で発生した爆発・炎上事故は、変圧器の爆発が原因とみられる。ＡＮＯの関係者によると、事故による死傷者や放射能漏れは発生していない模様。炎上した原発は停止中で、変圧器が爆発した原因を現在、究明中という。

なお3月に同原発で起きたクレーン倒壊による死傷事件に対して、米労働省の職業安全健康機関（OSHA）は、事故に関連した電力会社や管理会社など4社に対して、30点の安全基準違反があるとして、合計で17万5000㌦の罰金を科している。

日本の東京電力福島第一原発事故は日本全体に放射性物質をまきちらし、多くの日本人に対して中長期的な健康被害・懸念を与えているが、日本政府がこの件で、東電に罰金や警告を与えたとの報道はみたことがない。それどころか、本来東電が負うべき賠償資金を税金から貸し出して（実際は贈与に切り替える可能性）いる。

今回のアーカンソーの事故は、原発事故はどこでも起きることを改めて認識させると同時に、事故に対する責任の問い方で、日米の対応が対照的であることを浮き彫りにした。メディアの対応も大きく異なる。

 

http://www.rivervalleyleader.com/news/article_9e4d731a-60fa-11e3-9032-0019bb30f31a.html