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東北3生協 秋田県で風力発電共同事業実施へ 北都銀行が金融面で支援(FGW)

2013-12-12 16:20:43

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 windmisato00東北地方の3生協が共同で風力発電事業に出資することで合意した。みやぎ生活協同組合、いわて生活協同組合、生活協同組合コープあきた、の3生協。秋田県で風力発電事業を展開する発電事業会社「コープ東北グリーンエネルギー株式会社(仮称)」(本社:秋田市)に共同出資する。

 3生協は、東日本大震災により東北地方は甚大な被害を受け、未だ復興の途上であること、東京電力福島第一原子力発電所の事故の収束が困難を極めていること、さらにはわが国のエネルギー政策が大きな転換期を迎えていることなどを受けて、再生可能エネルギー発電に積極的にかかわっていくことを確認する基本合意書を結んだ。

みやぎ生協はすでに、2012年4月に「原子力発電所はすべて廃止し、国は再生可能エネルギーを中心としたエネルギー政策に転換すべき」とする「原子力発電に対するみやぎ生協の見解」を公表している。また「いわて生協」も、2011年8月に「原子力発電から撤退し、自然エネルギーを中心とした新たなエネルギー政策に転換すべき」という見解と方針を決めている。
さらに「コープあきた」も東日本大震災以降、「原発に頼らない社会を目指す」ことを目標に各種学習会を通して勉強を重ねており、3生協の基本認識が一致した。風力発電所の設置場所は、安定した風力を得られる秋田県を適地とし、風力発電事業は事業主体となる発電事業会社「コープ東北グリーンエネルギー株式会社(仮称)」(秋田市)に共同出資する形となる。

事業自体は秋田県を中心に風力発電事業を展開している「ウェンティ・ジャパン」と、市民レベルでの風力発電事業の実績を持つ「市民風力発電」(札幌市)がサポートする。また、資金面では各生協の出資に加えて、秋田県の北都銀行が支援するスキームを構築する。

 発電で得られた電力は、将来的には生協組合員に供給するほか、風力発電設備を設置する地域への貢献、秋田風力発電コンソーシアム「秋田風作戦」を通じた、風力発電の機械部品やメンテナンス技術等の振興にも資する活動に発展させる計画だ。


 

http://www.miyagi.coop/outline/press/detail/411/