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東北電女川2号機の安全審査申請 住民の賛否渦巻く(河北新報)

2013-12-28 15:42:54

停止中の女川原発
 

停止中の女川原発
停止中の女川原発


「将来に禍根を残す」「動かせるなら早く」。東北電力が27日に女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の安全審査を申請したのに対し、住民の賛否が渦巻いた。再稼働手続きの第一歩になることもあり、宮城県内の反原発グループは一斉に批判の声を上げた。
「経営の都合。市民に具体的な説明がない」。市民団体「脱原発東北電力株主の会」(仙台市)の篠原弘典代表は東北電の対応を批判し「株主総会や宮城県議会への請願で再稼働に反対していく」と言葉に力を込めた。

 
「原発問題住民運動宮城県連絡センター」(仙台市)は同日、東北電に抗議を申し入れた。約10万人分の再稼働反対署名が集まっているといい、庄司捷彦共同代表は「福島第1原発事故の原因もはっきりしていない。このままでは地域の将来に大きな禍根を残す」と語った。

 
申請を容認する声もある。女川町の仮設住宅で暮らす無職湯山四郎さん(71)は「原発停止で電気料金が上がっている。事故情報の公開が徹底されるなら早く動かした方がいい」と話した。

 
震災で被災した気仙沼市の小売業の男性は「電気料金を考えると歓迎の気持ちもあるが、福島では多くの人が苦しんでいる。再稼働はまだ早い気がする」と複雑な心境を打ち明けた。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/12/20131228t13029.htm