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東急が鉄道系で初めて電力小売りに進出。CATVとセットで割安販売、2016年めど(各紙)

2014-12-27 21:40:35

tokyu無題各紙の報道によると、東京急行電鉄は26日、電力小売事業の自由化を機に、鉄道沿線の住宅を対象とした電力小売り事業に進出すると発表した。鉄道事業者が電力小売りを表明したのは初めて。すでに東急グループでは、鉄道沿線を中心としてケーブルテレビ(CATV)などのサービスを提供しており、CATVなどと電力契約をセットで販売することで、現行の電力会社よりも割安な電力料金で提供、顧客を囲い込む。2016年をめどに事業展開する。


 当面は、需要の見込める東京都と神奈川県の東急沿線を対象とする。販売する電力は、既存の電力会社などから供給を受ける予定。東急電鉄では沿線人口が伸び悩んでおり、鉄道収入全体の伸びは大きくは見込めない。このため、電力小売りを新たな収益源としていく方針。電力料金の割引率をどれくらいとするかなどは、今後、東電などの料金設定を参考に決める。




 同社は、今年5月に生活サービス事業本部に電力小売事業を検討するプロジェクト開発部を設けて、事業戦略を立ててきた。東急グループのCATV会社、イッツ・コミュニケーションズ(東京・世田谷)は約78万世帯、警備会社の東急セキュリティ(同)は約8千件、クレジットカードの東急カード(東京・渋谷)は約122万人の加入者を持つ。これらの関連会社のサービスとセット販売の形で提供することで、加入世帯増につなげる計画だ。