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米科学者団体 九電川内原発の再稼働前に 建屋内の使用済核燃料を乾式貯蔵施設に移送をすべき、と提言。「フクシマ事故の教訓を生かせ」(各紙)

2015-07-09 22:22:35

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各紙の報道によると、米国の科学者らでつくる「憂慮する科学者同盟」のエドウィン・ライマン氏が9日、東京都内で記者会見し、九州電力川内原発(鹿児島県)を含めて、停止中の原発を再稼働する前に、不測の事態に備えるため、原子炉建屋内にある使用済み核燃料プールの燃料をいったん乾式貯蔵施設に移すべきだと、日本政府と電力各社に要請した。

 

 同団体は、東京電力福島第一原発事故の際、建屋が爆発した4号機でプールの冷却水が失われる危険が生じ、露出した燃料から大量の放射性物質が外部に放出される懸念が高まったことを重視している。

 

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 東電事故の教訓を踏まえて、ライマン氏は休止中の原発を再稼働する前に、地震やテロ攻撃でプールが破損し冷却が止まる事態に備える必要があると強調した。

 

 同団体は、10万人以上の市民と科学者から成る国際的な非営利団体として知られる。1969年に設立され、原発問題だけでなく、クリーンエネルギー、安全な食料・農業、環境、温暖化問題など、より健康的で、より安全な世界を築き上げるための科学的な分析と提言活動を行っている。

http://www.ucsusa.org/