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おしゃれなモヘヤ素材。実は動物虐待の毛刈りから生み出されるーー。国際的動物保護団体PETAが、ビデオ映像公開で告発。H&MやGapなど、相次いで使用停止を表明(RIEF)

2018-05-08 01:13:43

 

 国際的な動物保護団体のPETAが、南アフリカで、モヘヤ素材のために毛刈りされるヤギ(アンゴラヤギ)たちが、日常的に作業員から虐待されている様子をビデオで撮影、同素材を商品に使っているグローバル衣料品メーカーを告発した。これを受けて、H&MやZara、Gapなどは相次いで、モヘア素材の使用中止を宣言した。南アフリカでは世界のモヘヤ素材の半分以上が生産されているという。

 

 PETAは「People for the Ethical Treatment of Animals 」が正式名称。世界最大の動物愛護団体で、650万人以上の会員・サポーターを持つ。

 

 モヘア素材はセーターやコート、スーツ、家具などの製品に使われている。アンゴラヤギの長い毛から作られ、生糸のような柔らかさが魅力となっている。毛刈り作業は、時間労働ではなく、刈り取った毛の分量で評価される。このため作業員は短時間にできるだけ多くのヤギの毛を刈り取ろうとするため、乱雑に扱うことが日常化している。

 

 公開されたビデオ映像(刺激的な描写があるので要注意)では、牧場の作業員がヤギを引きずり回したり、乱暴に毛を刈り取ったりする様子が映っている。子どものヤギも同様に手荒く扱われる。作業員が毛刈りを手早く済ませようとして、ヤギをモノのように捌くためだ。

 

作業員になすがまま毛刈りされるアンゴラヤギ
作業員になすがまま毛刈りされるアンゴラヤギ

 

 このため、傷だらけ、血まみれにされるヤギもいる。最悪の場合は、喉を掻き切って殺す。作業員は、その死んだ体からも毛だけは削ぎ取る。後はぼろ布のように捨てられる。そうした刈り取られた毛が、おしゃれなコートや、ドレスなどになって、小ウィンドウに飾られるわけだ。

 

  PETAから、動かぬ証拠のビデオ映像を突き付けられた衣料品各社は、一斉に、モヘヤ素材の使用中止を宣言した。アルカディアグループは、Topshopなど8つのブランド全部でモヘヤ素材への注文を停止した。Gapやバナナリパブリックなどのブランドを持つGap Inc.もモヘヤ素材の使用停止を約束した。

 

人間は「神」なのか、「悪魔」なのか?
人間は「神」なのか、「悪魔」なのか?

 

 Zaraのブランドをグローバルに展開するInditexは、2020年までに7つのブランドでのモヘヤ素材の使用を停止するとしている。そしてH&M groupは直ちにモヘヤを材料としないと宣言。Anthropologie も2019年3月までに、モヘヤ取引から脱するとしている。日本の衣料品メーカーは大丈夫だろうか?

 

 PETAはウール系素材についても、2013年に、同様のアンゴラウサギの毛刈りで虐待が行われていることを告発。大手各社がアンゴラの使用中止に踏み切っていた。

https://www.peta.org/