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三菱UFJ信託銀行、国内上場株を対象とした「インパクト投資型ファンド」運用開始。気候変動、人権・ダイバーシティ等の「ESG課題」への取り組み姿勢で投資先を選択(RIEF)

2021-10-21 11:54:04

MUFJ001キャプチャ

 

 三菱UFJ信託銀行は20日、国内の上場株式を組み入れ対象とするインパクト投資型ファンドの運用を開始したと発表した。同行が独自に特定した気候変動や人権・ダイバーシティなどの「重大なESG課題」を設定して、課題解決に繋がる投資先企業を選ぶ。当該企業へのエンゲージメントも実施するという。ファンドの組成に際しては、インパクト投資を推進する一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)と連携している。

 

 同行は、環境、社会等のサステナビリティへの関心が高まる中、経済的リターンと並行して環境・社会課題の解決(インパクトの創出)を目指すインパクト投資の重要性も高まっていると指摘。ファンドの組成に際しては、SIIFの知見を踏まえた制度設計を行った。

 

 ファンドは、投資家が運用を通じて解決を目指す具体的な目標(インパクト・ゴール)に向け、投資先の事業活動から創出される製品・サービス(アウトプット)等の付加価値と、事業活動による環境・社会の変化(アウトカム)を捉え、その効果測定(インパクト測定・マネジメント)を行う仕組みを構築している。

 

 ファンドの設計では、ファンドのインパクト・ゴールと達成への道のり(セオリー・オブ・チェンジ)の策定、アウトプット・アウトカムに至るまでの因果関係の分析、インパクトの測定・マネジメントプロセスの設計に関する世界のベストプラクティスや、国際的な原則・フレームワークにも合うインパクト測定方法を取り入れているという。



 ファンドが目的とする「重大な ESG 課題」は気候変動、人権・ダイバーシティのほか、健康と安全、ガバナンス体制、情報開示)等をあげている。同行は「ファンドの運用を通じて、幅広いステークホルダーと共に、『安心・豊かな社会』の実現を目指していく」としている。



 連携するSIIFは、インパクト投資の推進団体。企業、自治体、NPO、教育研究機関などと連携し、社会的・経済的資源のエコシステムの実現を目指した活動を展開している。

https://www.tr.mufg.jp/ippan/release/pdf_mutb/211020_1.pdf

https://www.siif.or.jp/