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三井住友銀行、中国市場で日系リース企業向けにサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)で資金供給。SPTには太陽光パネルリースでの発電量等3件設定(RIEF)

2021-11-02 16:19:09

SMBC3キャプチャ

 

 三井住友銀行は、中国市場で現地に進出している日本企業向けにサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)の供給を始めた。第一号として、三井住友グループの三井住友ファイナンス&リースの中国法人の一つ上海三井住友総合融資租賃有限公司(SMFL上海)との間でSLL契約を結んだ。融資総額は公表されていない。

 

 融資は、三井住友銀行の中国法人、三井住友銀行(中国)有限公司(SMBCCN)が提供する。借り手のSMFL上海はサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット (SPTs)として、①(KPI1)太陽光パネルリース事業での発電容量(第1期1MW、第2期3MW)②(KPI2)全体の契約数に対する電子契約数比率(第1期5%、第2期15%)③ (KPI3)紙の使用量/購入枚数ベース(第1期5%削減、第2期10%削減)を設定した。

 

 SPTs達成への動機付けとして、 SPTsを達成すると、SMBCCNからの借り入れ資金の条件が優遇される。逆に達成できない場合は、優遇扱いは受けられない。三井住友銀では、貸出条件とSPTsに対する借手のパフォーマンスを連携させて、借手にSPTs 達成への動機付けを与えることで、環境的・社会的に持続可能な経済活動及び経済成長を促進・ 支援することを目指す、としている。

 

 SPTsは、初期測定期間(2020年9月~2021年8月)を基準に、第1期(2021年9月~2022年8月)、第2期 (2022年9月~2023年8月)と、毎期実績に応じて達成状況を判定する。 KPI・SPTs設定の妥当性や、毎期の達成状況の判定の妥当性については、EYグループの中国法人、安永華明会計師事務所(特殊普通合夥)が第三者認証を付与している。

 

  SLLのフレームワークは、国際的なローン事業団体のLoan Market Association(LMA)と、シンジケートローン団体のLoan Syndications Trading Association (LSTA)、Asia Pacific Loan Market Association(APLMA)が公表する「サステナビリティ・リンク・ローン原則(SLL原則)」に準拠する。

https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20211029_27.pdf