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みずほリース、創業以来100年超で大規模改修で蘇った水力発電所の取得資金のリファイナンス調達で、グリーンボンド100億円。来月発行(RIEF)

2021-11-22 18:16:51

mizuholeaseキャプチャ

 

 みずほリースは19日、水力発電事業のリファイナンス資金調達のため、12月にグリーンボンドを100億円を発行すると発表した。資金使途対象となる水力発電所は、旧日本窒素が開発した熊本県白川沿いに設置された創業100年を超える「流れ込み式の水力発電所」。現在は同社子会社が保有し、昨年に大規模改修をして現役を続行している。調達資金は同発電所の取得費用のリファイナンスに充当する。

 

 ボンドは期間5年。引き受け主幹事は、みずほ証券、大和証券の2社。ストラクチャリングエージェントはみずほ証券が務める。セカンドオピニオンは格付投資情報センター(R&I)が付与した。

 

 対象事業は、みずほリースの100%子会社の白川ウォーターパワー・リーシング有限会社を通 じて取得した熊本県菊池郡大津町の山中にあるJNC白川水力発電所。みずほリースは、今年6月、従量課金型のリースを活用し、当該発電事業の売電収入に応じたプロジェクト投資型のリースを実行している。グリーンボンドで調達する100億円は全額、同設備の取得費用のリファイナンスに充当する。

 

 白川水力発電所は、1914年に操業を開始した老朽設備だったが、2020年に大規模改修を実施した。発電能力9,500kW(一般家庭約13,900 戸分の年間発電量)を有する。発電方式は「流れ込み式」といって、河川水からごみを取り除いた後に、水路を通して 水槽へ導き、水圧鉄管内を落下させることで水車を回して発電する仕組み。

 

 水力発電のためCO2排出量が少ないだけでなく、大規模なダムを必要とせず、自然環境への負荷が少ない特徴も併せ持つ。

 

 同社は第6次中期経営計画(2019年度~2023年度)で、環境・エネルギー分野を注力分野 の一つとし、再生可能エネルギー事業への投資や顧客企業への省エネソリューションの提供等に取り組んでいる。再エネ事業では、太陽光発電事業の運営や風力、バイオマス発電事業へのファイナンス等、 事業参画型のビジネスに重点的に取り組んでいる。

 

https://www.mizuho-ls.co.jp/ja/news/news2021062801/main/0/link/pdfFile.pdf