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山口フィナンシャルグループ、初のグリーンボンド250億円発行へ。機関投資家向けに加え、個人投資家向けも。資金使途はグループ銀行の再エネ・グリーンビルディング融資に充当(RIEF)

2022-09-28 23:12:59

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 山口フィナンシャルグループは、同グループとして初となるグリーンボンドを10月半ばに発行する。発行額は250億円で、このうち50億円は機関投資家向けだが、200億円は個人投資家向けに販売する。個人投資家向けのグリーンボンド発行は東京都等が実施しているが、地方銀行による発行は同グループが初めてとなる。

 

 10月14日に発行するボンドの資金使途先は、グループ傘下の山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行等が実施する再生可能エネルギー事業向けの融資資金のほか、認証付きグリーンビルディングの建設・購入等の融資資金に充当する。

 

 対象とする再エネ事業は、太陽光発電、バイオマス発電(持続可能または廃棄物由来原料に限る)、風力発電、水力発電(発電容量25MW未満に限定)。グリーンビルディング の認証は、LEED・Gold以上、BREEAM・Excellent以上、CASBEE・Aランク以上、BELS・4つ星以上、DBJ Green Building・4つ星以上。これらの認証を取得あるいは取得予定の新規建物の建築・購入、既存建物の修繕・改築に関する事業向け融資。

 

 ボンドの期間は個人向け、機関投資家向けのいずれも10年。個人向けは一口100万円とし、金利は当初5年間が年0.75~同1.25%、5年目以降、5年物円スワップのミッド・レート+0.30~1.00%。機関投資家向けの金利は5年目までは個人向けと同じだが、5年目以降は、6カ月日本円TIBOR+0.30~1.00%。

 

 引き受け主幹事は、三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券、大和証券、野村證券。個人向けについて大和証券はワイエム証券に委託する。ストラクチャリング・エージェントは三菱UFJモルガン・スタンレー証券が担当する。セカンドオピニオンは格付投資情報センター(R&I)がICMAのグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与した。

 

 同グループは昨年12月に「グループサステナビリティ方針」を策定して、特に重点的に取り組むべき ESG 課題を設定。これらを踏まえ、2022年度からの中期経営計画において、「地域共創サステナビリティ経営の推進」を掲げ、マテリアリティに紐づいた施策の立案や、サステナブルファイナンスの累計実行額目標を設定している。グリーンボンドはこうした経営実践を資金面で支える形だ。

https://www.ymfg.co.jp/news/assets_news/news_20220926_4.pdf

https://www.ymfg.co.jp/news/pdf/2209_greenbond.pdf