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3メガバンク。内外環境NGOからの「投融資ポートフォリオを『1.5℃目標』と整合する移行計画の設定開示」を求める株主提案に対し、「すでに対応済み」と取締役会で反対決議(RIEF)

2023-05-16 01:17:02

3megaキャプチャ

 

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)等の3メガバンクは15日、それぞれ取締役会を開き、内外の環境NGOから提出された気候変動対策の強化を求める株主提案について、反対することを決議した。NGOらは3メガバンクに対して、「2050年の炭素排出実質ゼロを求めるパリ協定の『1.5℃目標』と整合する投融資ポートフォリオを含む移行計画の策定開示」を求めている。

 

 3メガバンクのうち、MUFGは「気候変動対応・環境保全への取り組みを経営の最重要課題として位置づけ、2021年5月に『MUFGカーボンニュートラル宣言』を公表。この宣言の下、投融資ポートフォリオの2050年ネットゼロ、自社のGHG排出量の2030年ネットゼロを目指し、取り組みを推進している」と説明。移行計画も2030年中に開示する、とした。

 

 みずほフィナンシャルグループは、「投融資ポートフォリオからのGHG排出量(スコープ3)を2050年ネッ トゼロを目指す移行計画をすでに策定し、統合的に取り組みを推進している」とした。移行計画と目標への取組状況は、統合報告書などで開示している、とした。

 

 三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)も、「気候変動対応を重要な経営課題の一つと位置付け真摯に取り組んでおり、株主提案が求める内容にも、積極的に取組みを推進している」とした。「提案株主をはじめとする環境NGOや機関投資家等とも、「開かれた対話を継続的に行っており、移行計画も2022年に「気候変動対策ロードマップ」を改訂する形で開示している、とした。

https://www.mufg.jp/dam/pressrelease/2023/pdf/news-20230515-002_ja.pdf

https://www.mizuho-fg.co.jp/release/pdf/20230515release_jp.pdf

https://www.smfg.co.jp/news/pdf/j20230515_04.pdf