野村ホールディングス。国連主導の脱炭素を推進する「ネットゼロ銀行同盟(NZBA)」から離脱を決定。三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に次ぎ、日本勢2社目(各紙)
2025-03-12 20:54:37

野村ホールディングスは12日、温室効果ガス(GHG)排出量を金融機関の投融資活動から削減し、ネットゼロを目指す国連主導の「ネットゼロ銀行同盟(NZBA)」から離脱すると同団体に届け出たと報じられた。NZBAから離脱を決めたのは、日本の大手金融機関では、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)に次ぐ。米国ではトランプ政権の再登場で、反ESG推進の政策が主導となることから、大手米銀がそろって離脱している。
日本経済新聞等が報じた。同社は同日発表した「野村グループ行動規範」において、①気候変動をはじめとする自然環境の変化を理解し、資源の有効活用や電力の使用量削減のほか、様々な環境への負荷低減活動に取り組む②幅広い世代に対して金融や経済についての理解を深める機会を提供し、資産形成に関する知識の普及と健全な資本市場の形成に貢献する、と宣言している。
国際的な大手銀行等の金融機関を対象とするNZBAのメンバーは、12日現在で44カ国132行となった。野村の離脱とともに、日本以外からも、もう1行の離脱があった模様。日本の加盟機関は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、みずほフィナンシャル・グループ、三井住友トラストグループ、農林中央金庫の4機関が加盟を続けている。
https://www.unepfi.org/net-zero-banking/members/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1276W0S5A310C2000000/?type=my#AAAUAgAAMA