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青森銀行 小型風力発電事業へ ABLで資金供給。発電設備と売電債権を担保に(RIEF)

2016-03-14 13:05:01

aomoribankキャプチャ

 

 青森銀行は県内の個人事業者が実施する小型風力発電事業の設備資金に対し、ABL(アセット・べースト・レンティング、動産担保融資)での融資を行なった。小型風力発電事業の発電設備と売電債権を担保とする。

 

 ABL融資は、借り手が保有する動産や売掛債権などを担保として融資する手法。従来、銀行融資の際は、担保に不動産や中小企業の場合は個人保証をとることが一般的だった。しかしこれだと融資対象が限られるうえ、対象事業を十分に見ないという問題も指摘されてきた。

 

 ABLの場合は、借り手企業や個人事業主が本業で利用する機械や、生産した商品などの動産の価値に着目することから、担保評価が弾力的にできるうえ、借り手の事業に沿った資金供給も可能になるメリットがある。

 

 青森銀行はこれまでも、ABL融資に力を入れており、対象とした資産は、リンゴ、米、木材・木質チップ、クレーン車両、産業用ロボット、太陽光発電設備、診療報酬などがある。風力発電設備は初めて。

 

 対象となる小型風力発電事業は県内の個人事業者が計画した。事業内容は同県大間町に総事業費約2100万円の資金で1基当たり発電出力9.9kW(キロワット)の風力発電設備(米バーギー社製)を設置した。

 

 すでに今年2月末から稼動している。1基当たり年間約200万円の売電収入を想定している。売電を目的とした小形風力発電は全国的にも実績は少ないが、青森県は風況が良好で立地上風力発電事業に適しているとみられている。

 

https://www.a-bank.jp/