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親会社による友好的TOBが進行中の東証上場のインフラファンドの日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(RJIF)に対し、カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人が合併提案(RIEF)

2022-06-17 14:08:30

CSIキャプチャ

 

 太陽光発電等に投資するインフラファンドのカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(CSI)は16日、同業の日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(RJIF)に合併を提案したと発表した。RJIFに対しては設立母体の太陽光発電開発のリニューアブル・ジャパン(RJ)が友好的TOB(株式公開買い付け)を実施中で、CSIによる合併提案はこれに対抗する形だ。同社は「RJIFとCSIが合併する提案は、(RJによる)公開買付けと比較して、RJIF の価値、 RJI F投資主の共同の利益の最大化に資する」と指摘している。

 

 RIJFに対しては、スポンサー会社であるRJが、5月12日に、TOBの実施を発表している。RJはこれまでファンドのスポンサーとして、開発した発電所を優先的に売却して資金を得ていたが、収益をより安定化させるため、RJIFを買収して発電所を保有する事業モデルへの転換を目指すとしている。https://rief-jp.org/ct4/125007?ctid=72

 

 これに対抗する形のCSIの合併提案が実現すれば、東京証券取引所上場のインフラファンド同士での初の合併になる。CSIは同日、RJIFの役員会とRJIFが合併交渉の公正性、透明性を確保するために設置した特別委員会に対して、今回のCSIの提案を協議、検討するため、6月 17 日までとしている公開買付け期間を8月5日にまで延長するよう要請した。

 

 CSIによると、RJが提案している合併比率は、1 : 0.86(RJ対RJIF)だが、CSIの提案は資産運用報酬、他管理運営費用の削減他シナジー効果が実現されることを前提と して、同比率以上にするともに、合併前の RJIF 投資口1口当たり分配金3200円以上を提案している。インフラファンド同士の合併によってファンドの運用業務が一本化され、コストが下がると指摘している。

 

 CSIは太陽光パネルで世界大手のカナディアン・ソーラー(カナダ)傘下のインフラファンド。保有資産額は約800億円で、東証に上場しているインフラファンド7銘柄のうちで最大規模の資産を抱えている。RJIFはRJグループが設立したインフラファンドで、2017年に東証に上場。保有資産額は約420億円。

 

 RJグループは同日、CSIからの合併提案について「特別委員会で対応を検討・協議しているところであり、開示すべき事項が生じた場合には速やかに公表する」とコメントした。

 

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9284/tdnet/2144010/00.pdf

http://www.rjif.co.jp/file/news-b71fc971aaf8fbe15c1c88552c5d9bd0e3159d36.pdf