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ユーグレナ、マレーシアでのバイオ燃料開発事業等の資金調達で、新株発行と気候変動解決型転換社債(CCB)発行。78億円を丸井グループや第一生命等のパートナー企業から調達(RIEF)

2023-01-23 19:29:55

うyぐれな002キャプチャ

 

 バイオ燃料開発を進めるユーグレナは、同社にパートナー企業として出資している第一生命、丸井グループ等の4社に対して、新株と気候変動解決型転換社債(CCB)を発行し、合計約78億円を調達すると発表した。調達資金はユーグレナがマレーシアで開発を進めるバイオ燃料製造プラントの建設・運営事業のほか、新規に取り組んでいるヘルスケア事業等に充当する。

 

 新規資金調達のうち、新株発行は約30億円。丸井グループが約20億円、ロート製薬が約10億円を引き受ける。発行価格は今月18日の終値の935円。気候変動解決型転換社債(CCB)は5年債で、ユーグレナ自身が「Climate Convertible Bond」と命名して発行する。発行額は48億円で、マツダが28億円、第一生命が20億円をそれぞれ引き受ける。

 

 CCBの転換価格は、新株と同様の935円。その後、半年に1回、その時点の同社株価に修正する。変動範囲は、当初転換価格に対して上限120%~下限80%に設定する。2025年3月31日までに、バイオ燃料商業プラントに関する資金拠出が確定した場合等は満期前日に強制転換し、確定しなかった場合は同年4月1日に発行価格で買い入れ、転換する。付与する金利は0.04%。地球のCO2濃度と同じ数値に設定した。ICMAのグリーンボンド原則(GBP)への適合を外部機関より得ている。

 

資金使途先となるマレーシアでのバイオ燃料製造事業の拠点
資金使途先となるマレーシアでのバイオ燃料製造事業の拠点

 

 調達資金の大層となるバイオ燃料事業は、マレーシア南部のジョホールに、使用済み植物油、動物性油脂、植物油加工からの廃棄物等を燃料とするバイオ燃料開発設備を建設、運営する方針。同事業は、昨年12月に、同国の大手エネルギー企業のPetroliam Nasional Berhad(PETRONAS)、イタリアのエネルギー会社Eni S.p.Aとの3社による共同開発で合意した。年間65万㌧の廃棄物等を処理して、日量最大12,500バレル(約72.5万KL/年)のバイオ燃料を製造する計画だ。https://rief-jp.org/ct10/130927

 

 製造したバイオ燃料はSAF(バイオジェット燃料)、HVO(次世代バイオディーゼル 燃料)等として供給する。また燃料となるバイオマスには、将来、ユーグレナが開発している微細藻類由来の藻油なども対象にするとしている。2025年中に商業プラントを完成させることを目指し、本年中に3社間で最終的な投資決定を行うとしている。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2931/tdnet/2223664/00.pdf

https://ssl4.eir-parts.net/doc/2931/tdnet/2223666/00.pdf