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がれき撤去中、鉄骨が破断 福島第1原発3号機

2013-02-07 13:52:31

福島第一3号機の使用済燃料保管プール内
福島第一3号機の使用済燃料保管プール内東京電力の発表によると、6日、福島第1原発3号機の使用済み燃料プールにあった鉄骨がれきの撤去中、当該の鉄骨が二つに破断し、一部がプールに落下したと発表した。ただ、遠隔操作のクレーンが破断後も鉄骨をつかんでいたため、破断した鉄骨は、プールの下までは落下しなかったとしている。
 東電は「落下直後までは監視用の水中カメラでプール内の様子を確認できた」と説明している。しかし、プール自体は、落下の衝撃で水が濁っているという。落下した鉄骨の影響でプール内の使用済燃料が損傷していないかどうかについては不明。7日にもプール内に水中カメラを入れ、使用済み燃料への影響の有無を調べるという。
 

東電によると、今回撤去した鉄骨はプールにあった最後の1本で、もともと一部がプール内の水に入っていた。6日午後1時ごろ、クレーンでつり上げた鉄骨が破断。その後も撤去作業を続け、建屋脇に下ろした。

クレーンでつり上げるだけで鉄骨が破断するということは、鉄骨自体が相当の損傷を受けていたことになる。撤去作業において、そうした点への配慮があったのか、あるいは鉄骨がそうした損傷を受けているということは、建屋全体のダメージの深さも懸念される。一刻も早く、建屋内にある使用済核燃料等の撤去を急ぐべきだ。