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IAEA調査団が来日 福島第1原発を調査 汚染水管理を重視(各紙)

2013-04-15 11:59:20

IAEAの調査団。レンティッホ部長
IAEAの調査団。レンティッホ部長
IAEAの調査団。レンティッホ部長


各紙の報道によると、国際原子力機関(IAEA)の調査団が東京電力福島第1原子力発電所の調査のため来日した。17日に福島入りする。調査の焦点は、相次ぐ汚染水漏洩事故が中心になるとみられる。15日に都内で記者会見した調査団のファン・カルロス・レンティッホ核燃料サイクル・廃棄物技術部長は「汚染水の管理に注目している」と述べた。


  今回の調査は日本政府が廃炉作業の妥当性について、客観的な意見を求めるために、IAEAに要請しもの。調査団はIAEAや加盟国の専門家ら12人で構成している。

 15、16日の両日は都内で資源エネルギー庁や東電の関係者からの聞き取り調査や意見交換をする。17~19日は福島原発を訪れ、原子炉の安定状況や、廃炉作業の組織のあり方、廃棄物管理、特に、汚染水管理の状況などについて調べる予定。




 調査に基づく評価結果は、日本政府と東電に報告し、その内容は今後の廃炉作業に反映される見通しだ。レンティッホ技術部長は「汚染水の管理は今回の調査の焦点の一つで、人材や組織が適切に役割を果たしているかなど細部を検証したい」と述べ、汚染水が漏れ出している地下の貯水槽の検証や、東京電力の社員からの聞き取り調査を通じて、作業の管理体制などを調べる方針。