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東北電の電気料金値上げに異論続出 仙台で初の公聴会(河北新報)

2013-05-09 14:52:03

公聴会で意見を述べる参加者=9日午前、仙台市青葉区
公聴会で意見を述べる参加者=9日午前、仙台市青葉区
公聴会で意見を述べる参加者=9日午前、仙台市青葉区


東北電力の家庭向け電気料金引き上げについて、消費者が意見を述べる初の公聴会が9日、仙台市青葉区の仙台合同庁舎で行われた。事前応募した27人が陳述人として参加し「東日本大震災の被災者に配慮を」「値上げ幅を圧縮してほしい」などと訴えた。
 値上げの審査を担当する経済産業省が主催した。東北電の海輪誠社長が「震災による設備被害や原発停止で財務状況が極端に悪化した。お客さまに負担をかけて申し訳ない」と陳謝した。

 
 午前中の陳述では、出席した消費者から値上げへの異論が相次いだ。「燃料費や人件費をもっと削減し、圧縮してほしい」などの意見が出たほか、「仮設住宅で暮らす被災者の光熱費負担は大きい」と値上げそのものの撤回を求める声もあった。

 
 「廃炉にしたほうがコストがかからず、(使用済み核燃料処理など)将来世代の負担も減る」として、原発の廃止を訴える消費者もいた。東北電は7月から家庭向けを平均11.41%上げる料金改定を申請している。経産省は公聴会の意見を踏まえて6月中に審査を終える予定で、値上げ幅が圧縮される可能性もある。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/05/20130509t13046.htm