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シェル、世界最深のペルディド油井採掘プロジェクトに着手へ(Reuters) 2010年のBP事故油田より2倍も深部に

2013-05-09 14:55:18

Royal Dutch/Shell Group, petroleum, gas, oilGraphics project
 Royal Dutch/Shell Group, petroleum, gas, oilGraphics project[8日 ロイター] 石油大手ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L: 株価, 企業情報, レポート)は、米メキシコ湾沖の世界最深の海底油田で石油・ガス採掘プロジェクトを進める計画を発表した。

原油価格が下落しているものの、大規模な海底油田開発に対する自信を鮮明にした。

開発を進めるのは、水深9365フィート(約2.85キロ)に位置するペルディド油井。2010年に爆発、原油流出事故を引き起こした英BP(BP.L: 株価, 企業情報, レポート)のマコンド油井の約2倍の深さで、現在世界で最深の油井。

ペルディド油井は、米ルイジアナ州ニューオーリンズの200マイル(約322キロ)南東に位置するストーンズ油田にある。ストーンズ油田も水深約9500フィート(約2.9キロ)に位置する。

同油田の権益はシェルが保有する。

シェルは2016年までに生産を開始したい考え。開発プロジェクトの第一段階で生産は日量で最大5万バレルとなる見通しで、いずれは20億バレルへの拡大を目指す。

「大水深」油井は、少なくとも水深1.5キロ(4500フィーと)に位置し、昨年上期に発見されたほぼ半分の油井がこれにあたる。

米エクソン・モービル(XOM.N: 株価, 企業情報, レポート)も今週に入り、40億ドルを投じ、メキシコ湾のジュリア油田開発に乗り出す計画があることを明らかにしている。

一方、BPは先月、厳しい市場環境やコスト上昇を理由に、マッドドッグ油田開発(フェーズ2)の延期を決定した。

 

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE94706720130508