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福島・南相馬での国除染の汚染水 農業用水へ排水事件 元請ゼネコンの日本国土開発 下請け業者の忠告 耳貸さず 「汚れたら川を除染すればいい」(東京)

2013-07-12 23:30:26

除染モデル実証事業で生じた汚染水が流された飯崎川の取水ぜき=4月、福島県南相馬市で
除染モデル実証事業で生じた汚染水が流された飯崎川の取水ぜき=4月、福島県南相馬市で
除染モデル実証事業で生じた汚染水が流された飯崎川の取水ぜき=4月、福島県南相馬市で


日本原子力研究開発機構が発注した除染モデル実証事業(二〇一一~一二年)で、中堅ゼネコンの日本国土開発(東京)が福島県南相馬市で生じた汚染水三百四十トン(同社推計)を、農業用水に使う川に流していた問題で、除染事業の下請けに入っていた水処理業者は一二年一月十六日、慎重な排水を要請したが、日本国土開発は耳を貸さず、逆に処理業者が撮影した現場映像の削除を強要したという。


 この処理業者はNPO法人「再生舎」(さいたま市)のグループ会社。同月十二日に、担当区域だった南相馬市の立ち入り禁止区域にある金房小学校に入った。住民不在の現場で目の当たりにしたのは、汚染水が処理プラントに運ばれず、側溝に次々と流されていく光景だった。




 小学校近くの宅地では、住宅塀の洗浄作業で出た汚染水が、通学路の砂利道に垂れ流しになっていた。作業員の一人が証拠を残そうと急いでカメラを回した。




 国土開発の現場監督が、撮影に気付いたのは十五日。「国の実証事業だ。写真は全て消去しろ。できないなら帰ってよい」と迫り、データの一部を削除させた。




 国土開発と処理業者は翌十六日、現場事務所で農業用水の問題などをめぐって協議。録音記録によると、現場監督は「これから(除染を)やろうというときに、ちくろうとする(密告しようとする)とは」と激怒。処理業者が、汚染水の排水をとがめると「次の本格(除染)で全部やる」と強調、再除染を理由に排水は続行された。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013071202000247.html