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ストロンチウムなど30兆ベクレルが海へ 基準の100倍 IAEA(国際原子力機構)が懸念表明 (各紙)

2013-08-22 15:57:21

IAEA2013052701002146
IAEA2013052701002146東京電力は21日、福島第1原発の建屋などにたまった汚染水が地下から海に流出している問題で、事故後約2年間に海に流れ出た放射性のストロンチウム90とセシウム137の量は最大で合計30兆ベクレルに上るとの試算結果を発表した。保安規定に定められた通常運転時の海への年間放出基準値(トリチウムを除く)の約100倍に相当する。
 国際原子力機関(IAEA)は21日、声明を出し「事態を深刻に受け止めている」と表明した。規制委はINESの適用が適切かをIAEAに照会する方針。IAEAは「状況を注視している。要請があれば支援する用意がある」と照会に応じる構えという。

1~4号機の取水口がある同原発港湾内の海域は、汚染水の拡散を防ぐため膜で囲んだ内側にあり、東電は「港湾外(外洋)への影響は限定的」としている。
 東電が見積もった漏出量は、セシウム137は20兆ベクレル、ストロンチウム90は10兆ベクレル。ストロンチウムは骨にたまりやすいとされる。
 海への漏えい経路として2、3号機につながる海水配管用地下道(トレンチ)などにたまった高濃度汚染水が流出した可能性や、汚染された地下水が流れた可能性を踏まえて算出した。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0822/news9.html