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福島県沖での放射能汚染魚 じりじりと増加 福島県緊急モニタリング検査で判明(FGW)

2013-08-22 16:19:36

原発汚染水の影響で出漁自粛が続く
原発汚染水の影響で出漁自粛が続く
原発汚染水の影響で出漁自粛が続く


福島県が21日公表した同県水産物の定期緊急モニタリング結果によると、対象となった採取サンプルから、基準超過ないし基準近接の魚類が、全体の1割を超えたことがわかった。最も高い放射能濃度が検出されたのは、福島第一原発が立地している大熊町沖で採取したシロメバル330ベクレル、汚染水の海洋流出が確認されて以降、汚染魚の比率がジリジリ上昇している。

 

 今回の検査は、今月5日~19日にかけて県下の海域で採取した92品目の魚類のセシウム濃度を調べた。その結果、食品安全基準(1kg当たり100ベクレル)を上回ったのが、大熊町のシロメバルのほか、いわき市のコモンカスベ290ベクレル、富岡町のウスメバル280ベクレル、大熊町のキツネメバル、同楢葉町のコモンカスベ120ベクレル、同ヒラメ110ベクレル、福島市阿武隈川のウナギ110ベクレルの魚7品目。このほか、100ベクレルに近い90ベクレル台の値が2件検出されており、合わせると検査対象品目の1割に達している。

これまでの同県の緊急調査でも、一定の基準超の魚類が検出されているが、汚染水の海洋流出の懸念が広がり、確認されたことで、基準超魚類の数が次第に増えているほか、検出地点も特定地域に限らず、福島県全域から見つかっている。魚類の行動を考慮すると、放射能汚染魚は近隣の茨城県、宮城県、青森県等にも移動している可能性もある。

 福島県のモニタリングデータ:http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/mon250809-19f.pdf