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原子力安全委員会の、第3回大飯原発3、4号機ストレステスト評価結果の確認に対する声明(Greenpeace)

2012-03-06 11:39:50

原子力安全委員会は5日、東京霞ヶ関の中央合同庁舎4号館で、 関西電力大飯発電所3号機及び4号機の安全性に関する総合的評価(一次評価)に関する原子力安全・保安院の確認結果に対して第3回目の検討を行いました。大飯原発3号4号機の耐震裕度や、関西電力が設定した異常発生のシナリオ(イベントツリー)などについて、原子力安全・保安院から詳細な説明が行われましたが、福島第一原発事故の原因究明や同原発でのストレステストが行われていない中、それらの数字の意味は宙に浮いていると言わざるを得ません。また、若狭湾の活断層の評価についても過小評価されたままです。
また、前回(第2回)も検討会合では、過酷事故の防止や被害の最小化に必要ないくつもの事項を二次評価に委ねていることが確認されており、安全性は一次評価を行っただけの現段階では全く不十分であるということが明らかとなっています。原子力安全委員会は、一次評価だけでは安全性をまったく担保できないことを明言し、責任ある評価を新規制庁にゆだねるべきです。

福井に駐在するグリーンピース・ジャパン キャンペーンマネージャー花岡和佳男は「国の審査や検討がいかに安全性を真剣に考えていないかが回を追うごとに明らかになっています。現在ここ福井で開催されている福井県議会も、おおい町議会も、国の圧力にまけず地元の安全を第一に、地域のために十分な議論をしていただきたいと思います。」と述べています。

グリーンピースは全世界が教訓とすべき福島の原発事故に注意深く学びながら、今後も原発再稼動停止にむけ「原発フリーの夏」を実現すべく、キャンペーンを展開していきます。さらに、政府の早期再稼働に向けての動きに対して、福井県、そして周辺自治体の住民の安全性が担保されないまま「再稼働容認」ということにならないよう、2 月22日から、福井市内に活動拠点「グリーンピース福井アクション・センター」を設けています。そして地元の方々と連携し、県議会の状況や再稼働に関する動き を、インターネットなどを通じて日本だけではなく世界中にリアルタイムで発信しています。

http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20120305/