HOME9.中国&アジア |グンゼ、中国新疆ウイグル自治区生産の「新疆綿」の使用を中止へ。ウイグル族への人権弾圧・強制労働の懸念に対応。ミズノ等に次ぐ。(各紙) |

グンゼ、中国新疆ウイグル自治区生産の「新疆綿」の使用を中止へ。ウイグル族への人権弾圧・強制労働の懸念に対応。ミズノ等に次ぐ。(各紙)

2021-06-17 16:11:23

Uiguru001キャプチャ

 

 各紙の報道によると、グンゼは16日、中国新疆ウイグル自治区で生産される新疆綿を自社製品に使用することを中止する。同自治区での強制労働の疑いに対する国際的な懸念の広がりを受けて対応することとした。日本企業ではミズノやワールドなどが5月に同綿の使用中止を決めており、それに次ぐ動きだ。

 

 グンゼが使用中止を決めた新疆綿は履きやすさなどの機能性を重視した靴下製品の「ハクケア」シリーズの一部の素材に使用している。同靴下は年間1000万円ほどの売り上げ。今後、素材を他の綿に変更することなどを検討している。同社によると、品質の良さから新疆綿を採用し、その事実を製品のパッケージに記載していた。

 

 また同社の調べでは、「強制労働など生産工程における違反は認められなかったが、引き続き調査していく」と説明している。

 

 新疆綿をめぐっては、米税関がファーストリテイリング傘下「ユニクロ」のシャツの輸入を一部差し止める事態が5月に起きている。http://rief-jp.org/ct4/114346

 

 日本経済新聞が5月に実施した、アパレル・スポーツ関連の主な上場企業50社への聞き取り調査では、回答のあった37社のうち17社が新疆綿を使っていると回答した。このうち使用中止と回答したのは、ミズノ、ワールド、コックスの3社。「調査中」は7社。グンゼは同調査には回答していない。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021061600163&g=eco&p=20210616ds60&rel=pv

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC213OI0R20C21A4000000/