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大林組。オーストラリア・シドニーで、世界で最も高い木造高層ビル建設工事を受注。高さ182m、地上39階建て。2026年完成予定。木造ハイブリッド構造で(RIEF)

2022-08-25 17:50:57

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 大林組は24日、オーストラリア・シドニーで建設される高さ182m(地上39階建て)の世界一高い木造高層ビルの建設工事を受注したと発表した。同国のBuilt Pty Ltd(シドニー)と共同企業体を編成する。ソフトウエア企業アトラシアン(Atlassian)が発注主。大林組はこれまでも、地上の構造部材を全て木材とした高層純木造耐火建築を建設するなど、木造・木質化建設に取り組んでいる。

 

 工事は、同事業を請け負っている同国の大手不動産会社のDexusから受注した。ビルは、シドニー中央駅の近くで開発中のイノベーションと技術の街区「テク・セントラル」に建てられる。2年前の発表時点では、高さ180m(40階建て)とされていたが、182m(39階建て)に微調整した。コロナの影響で着工が1年遅れとなり、完成も2026年になる予定。https://rief-jp.org/ct12/104100

 

開放的な屋上庭園の予想図
開放的な屋上庭園の予想図

 

 同地区のランドマークになるビルで、オフィス、宿泊および店舗エリアを含む複合施設となる。7階から上階が鉄骨とCLTを採用した木造ハイブリッド構造で建設する。鉄骨やコンクリートの使用量を減らせるほか、ビルの使用電力は100%再生可能エネルギー、最上層部には屋上庭園を設ける。

 

 ビルの設計はLEEDやWELLなどのグリーンビルディング認証で最高レベルの認証を取得する仕様で、建設中に排出されるCO2については通常の50%以下に抑制することを目標としている。

 

 大林組は、循環型資源である木材利用の拡大、促進による持続可能な社会の実現を目指すとして、高層純木造耐火建築「Port Plus」の建設に力を入れている。「純木造建築で得た知見を木造ハイブリッド構造に活かすことで、さらなる木造建築の普及と、温室効果ガスの削減および快適な生活環境の提供により、カーボンニュートラルやウェルビーイングなどの社会課題の解決に取り組む」としている。

https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20220824_1.html