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ファミリーマート、店頭でのプラスチック製フォークの無償配布を10月で終了。竹製の箸に変更。フォーク希望者にはバイオマス混合の軽量スプーン販売。プラ使用を年間250㌧削減(RIEF)

2022-09-21 12:25:11

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 コンビニチェーンのファミリーマートは21日、店頭でのプラスチック製フォークの無料配布を10月4日から全国約1万6000店で原則、終了すると発表した。パスタなどの購入客には竹製の箸を提供する。フォークを希望する顧客に対しては、バイオマス40%配合素材で、持ち手に穴を空けた軽量化スプーンを現在、販売しているが、この取り組みを継続する。また箸に不慣れな外国人客や小さな子ども、障がい者等には希望に応じてプラ・フォークを提供を続ける。今回の措置で年約250㌧のプラ削減効果が期待できるとしている。

 

 ファミリーマートでは、今年4月のプラスチック資源循環促進法の施行を受け、3月に都内10店舗で、プラスチック製フォークの配布取りやめの実証実験を実施した。それに基づいて、店舗のオペレーションや売上への影響、顧客からの反応等を検証した結果、特別に大きな問題はなく、顧客からも「環境にとって良い取り組みだ」等の好意的な意見が多数寄せられたとして、今回の取り組みの実施を決定したとしている。

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 同社がプラ・フォークに替えて販売する軽量スプーン(マイカトラリーセット・定価500円)は10月4日から、東京都と神奈川県の30店舗で、先行販売する。同セットは組み立て式タイプと組み立て不要タイプの2種類がある。素材にバイオマス40%配合のものを使っており、繰り返しの使用も可能で、持ち運びにも便利という。年内に全店での販売開始を予定している。

 

 同社は、2020年2月に、環境に関する中長期的目標「ファミマecoビジョン2050」を策定。持続可能な社会の実現に貢献するため、2030年及び2050年に向けた中長期目標を設定し、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマとして取り組みを進めている。

 

 コンビニエンスストアの店頭で顧客に提供するカトラリー類の脱プラ化では、ローソンが4月から柄に穴を開けて軽量化したプラ製スプーンとフォークに切り替えたほか、セブン―イレブン・ジャパンは原料の一部にバイオマス素材を使ったプラ製スプーンとフォークを全国で導入している。

https://www.family.co.jp/company/news_releases/2022/20220921_01.html