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アサヒグループHD、砂糖とエタノールの生産を両立 農研機構と新技術(各紙)

2012-10-09 21:06:24

asahi
各紙の報道によると、アサヒグループホールディングス(HD)と農業・食品産業技術総合研究機構の九州沖縄農業研究センター(熊本県合志市)は9日、サトウキビから生産する砂糖の量を大幅に増やす一方で、バイオエタノールも併せて生産する技術を開発したと発表した。食糧需要とエネルギー需要の両立につながる。平成27年の実用化を目指す。

 サトウキビやトウモロコシなどから作るバイオエタノールは化石燃料の代替品として需要が高まっている。しかしその一方で、従来、食料として使用していたものをエネルギー活用することで、食料不足を招く恐れがこれまでも指摘されてきた。アサヒHDは今回の技術開発により「食料と競合せずにエネルギーも生産することが可能になる」としている。

 開発したのは、砂糖の生産を妨げる働きをするサトウキビの中の「還元糖」だけを選択的にエタノールに変換する酵母を用いる技術である。還元糖を除去しながら砂糖の原料「ショ糖」を結晶化する技術。実証実験では、従来の4倍の砂糖が回収できたケースもあるという。同社では経済性の向上をみながら、平成27年には実用化し、砂糖の生産とエネルギー生産の両方で収益向上につなげたいとしている。

 

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