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三菱マテリアル 爆発原因の交換器8年洗浄せず 過去にも事故多発 三重県警が捜索(各紙)

2014-01-11 13:47:59

家宅捜索のため、三菱マテリアル四日市工場の事務所に向かう三重県警の車両=11日午前9時7分、三重県四日市市
家宅捜索のため、三菱マテリアル四日市工場の事務所に向かう三重県警の車両=11日午前9時7分、三重県四日市市
家宅捜索のため、三菱マテリアル四日市工場の事務所に向かう三重県警の車両=11日午前9時7分、三重県四日市市


5人が死亡、12人が負傷した三菱マテリアル四日市工場(三重県四日市市)の爆発事故で三重県警は11日、業務上過失致死傷容疑で工場事務所などを家宅捜索した。

洗浄作業中に爆発した熱交換器(長さ6メートル、直径約1メートル、重さ約5トン)は2006年1月に使用を開始してから、約8年間一度も洗浄されていなかったことが11日、工場への取材で分かった。

 

工場側は「使用状況によって熱交換器内部の汚れ具合も違うため、内部の加湿窒素の流れが悪くなったら洗浄していた」としており、洗浄のタイミングも経験則で見計らっていたと説明した。

 

爆発は水素精製施設から取り外していた熱交換器の洗浄作業中に発生。三菱マテリアルは交換器のふたを開ける具体的なマニュアルを作っておらず、安全確認方法に不備があったことを認めている。

爆発事故は9日午後2時10分ごろ、パソコン用の半導体部品に使うシリコンの原料を冷やす熱交換器の保守作業中に屋外で発生。同社の豊田裕久さん(48)=四日市市=ら男性社員3人と、請負会社の男性社員2人が死亡した。


 三菱マテリアル四日市工場は、過去にも火災や爆発を起こしていた。2012年2月、四日市工場の排水設備で、機器の洗浄作業中に水素が発生、排水溝のふたが飛ぶ爆発事故があった。四日市市消防本部によると、事故後の消防の指導で、同社は水素がたまらない構造に設備を改修。昨年4月の消防の立ち入り検査では、異常は見られなかったという。

このほか、10年12月には塩化炉から出火し、炉の一部が焼けた。ともにけが人はいなかった。


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