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福島第一原発、移送作業中の4号機プールで 冷却用電源ケーブルを誤って切断 一時冷却停止でプールの温度0.1度上昇(各紙) 相次ぐ人為ミス

2014-02-25 19:04:43

4号機の冷却用ケーブルを切断した現場
4号機の冷却用ケーブルを切断した現場
4号機の冷却用ケーブルを切断した現場


東京電力の福島第一原発の4号機の使用済み燃料用プールで、冷却システムに電源を供給するケーブルを作業員が誤って切断、燃料プールの冷却が停止した。この結果、プールの冷却は約4時間半にわたって中断し、プールの水温は13度から0.1度上昇した。

 

東電によると、事故原因は、敷地内に設置している放射性廃棄物減容処理用の建屋に地下水が流入するのを防ぐための地盤改良工事中に、誤ってケーブルを切断したため。午前9時40分ころ、敷地内の6つの電源設備で警報が発生、同45分ごろに4号機プールの冷却システムが停止した。

ケーブル切断の際、発煙が起きたが、10時30分に消火したという。その後、電源切り替え盤の受電元を切り替え、2時16分に復旧した。4号機のプールからは使用済み燃料の移送作業が行われているが、この間、プールの冷却は止まったため、プールの水温は13度から0・1度上昇した。今回の損傷で、2系統あった冷却システムへの電源供給が1系統になったため、東電は今後のトラブルに備え、ディーゼル発電機を準備した、としている。

先のH6タンクの配管バルブの閉め忘れといい、人為的ミスによるトラブルの発生が相次いでいる。安部首相が強調した「福島原発はコントロールされている」という状況とは程遠い環境が続いている。こうした人為ミスの積み重ねが、再び大きな事故につながらないことを祈るばかりだ。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140225_06-j.pdf