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東電福島原発港湾内から 14万2000ベクレルの汚染魚 放射能濃縮の進行示す(FGW)

2014-03-19 18:07:39

高濃度のセシウムを検出したマコガレイ
高濃度のセシウムを検出したマコガレイ
高濃度のセシウムを検出したマコガレイ


東京電力が19日公表した福島第一原発隣接港湾内で漁獲された最新の「魚介類核種分析結果」によると、港湾と外洋を結ぶ港湾口付近で先月漁獲されたマコガレイから、14万2000ベクレルのセシウムが検出された。またムラソイからも9万4000ベクレルと、相次いで高濃度の放射能が検出され、港湾内での魚介類への放射の濃縮が進行していることを示した。

今回の公表データは、先月中に港湾内で漁獲された19の検体を分析したもの。対象検体のうち、16検体が食品基準(IKG当たり100ベクレル)を上回った。先月公表した1月の調査では最高値は17万1000ベクレルのタケノコメバルだったので、最高値は下がったことになる。しかし、昨年半ば以降の放射能濃縮の進行傾向は続いているとみられる。

今回、もっとも高い値を出したマコガレイは、半減期が2年とされるセシウム134が4万2000ベクレル、半減期30年の同137が10万ベクレルとなっている。事故から3年を経ても、セシウム134がかなりの高濃度で検出されるということは、放射能汚染水の海洋流出が継続していることをうかがわせる。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/fish01_140319-j.pdf