一般社団法人環境金融研究機構 | Research Institute for Environmental Finance: RIEF

各紙の報道によると、兵庫県警と芦屋書などは、東京電力福島第１原発事故後の除染作業に労働者を違法に派遣したとして、指定暴力団山口組系組員ら3人を逮捕した。

逮捕されたのは、山口組系暴力団の浜野友章容疑者（33）と、大阪府寝屋川市の人材派遣業、川西元容疑者（62）父子。浜野容疑者は「川西容疑者の会社に雇われ、福島県の現場に行ったことは間違いない」などと容疑を認めている。川西容疑者らも浜野容疑者や作業員らに給料を払っていたことを認めているという。

 

浜野容疑者らは、共謀して、４～８月にかけて、50代後半から60代の男性3人を、福島県川俣市での除染作業を請け負った香川県丸亀市の建設会社に派遣し、除染作業に従事させた疑い。除染作業は労働者派遣法が派遣を禁じている建設業務に当たると判断した。

 

除染作業は大手ゼネコンの共同企業体（ＪＶ）が受注し、派遣先の建設会社は孫請けで参入していた。県警は、同社側からも事情を聴く。　除染作業は国の事業で、巨額の税金が投じられている。県警は３人が違法派遣を繰り返し、賃金の一部を暴力団の資金源にしていた疑いがあるとみて調べを進める。