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大飯、高浜原発再稼動差し止め却下 大津地裁仮処分(京都新聞)

2014-11-28 15:33:15

Ohiキャプチャ
Ohiキャプチャ滋賀や京都の住民ら178人が、関西電力の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)と高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを求めた仮処分で、大津地裁(山本善彦裁判長)は27日、「審査中の現時点で各原発の再稼働を差し止める必要があるとはいえない」として申し立てを却下した。

 

大飯の3、4号機は福井地裁が5月に再稼働を認めない判決を下しており、司法判断が分かれた。

 

大飯、高浜の4基は、原子力規制委員会が再稼働の条件となる新規制基準の適合性を審査中。新規制基準要件の一つで耐震設計の目安となる「基準地震動」(最大規模の地震の揺れ)についても、高浜は5月、大飯は10月末に、それぞれ規制委の了承を得ていた。

 

住民側は、関電の基準地震動の策定方法は過去の地震の平均値から割り出しただけで「将来想定を超える地震が来る可能性がある」と主張。関電側は「安全性は確保されている」などとして却下を求めていた。

 

住民側は当初、美浜1、3号機、大飯1、3、4号機、高浜1、4号機の計7基の再稼働差し止めを申し立てた。仮処分は、民事裁判の判決が出るまでの暫定的な措置として短期間で進む手続きだが、地裁が決定を出さないまま3年以上が経過。住民側は今年9月、地裁の早期の判断を得るため、現実に再稼働の可能性がある大飯3、4号機と高浜4号機以外の申請を取り下げた上で、高浜3号機を追加申請した。

 

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20141127000069