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福島第一原発のガレキ撤去時の放射性物質拡散は 南相馬市のコメ汚染との関係薄い。規制委が指摘。ということは土壌セシウム汚染か(河北新報)

2014-11-27 15:54:47

南相馬市の汚染状況を測る
南相馬市の汚染状況を測る
南相馬市の汚染状況を測る


昨年8月に東京電力福島第1原発3号機のがれき撤去作業で飛散した放射性物質が20キロ以上離れた福島県南相馬市のコメを汚染した可能性が出ている問題で、原子力規制委員会は26日、放射性セシウムの降下量を試算した結果、コメの基準値(1キログラム当たり100ベクレル)超えを引き起こす恐れのある量の数十分の1だったとの見解をまとめた。

 
規制委は、がれき撤去が原因である可能性は低く、原発事故で既に広がっていたセシウムがコメに移行したとみている。

 
規制委の田中俊一委員長は「福島県は広範囲に放射性セシウムの汚染がある。県民のために、各行政機関が(基準値超えが出た)原因の究明に取り組む必要がある」と述べた。

 
規制委事務局の原子力規制庁によると、昨年8月19日に1100億ベクレルの放射性セシウムが飛散。月単位の降下物モニタリング調査では、昨年8月に上昇したのは原発の北北西3キロの地点(双葉町郡山)だけで、基準値超えのコメが出た原発から約12キロと21キロの水田にそれぞれ近い南相馬市の測定地点で上昇はみられなかった。

 
第1原発では昨年8月19日、作業員2人の頭部から放射性物質が検出された。敷地内では放射性物質の濃度上昇を示す警報が鳴り、敷地境界の放射線量も上昇した。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201411/20141127_63044.html