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「東電旧経営陣 不起訴は事実誤認」 福島原発告訴団が上申書(東京)

2014-12-13 20:04:41

勝俣元東電会長
勝俣元東電会長
勝俣元東電会長


東京電力福島第一原発事故で東電の旧経営陣らを業務上過失致死傷容疑で告訴・告発した福島原発告訴団は十二日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、東京地検に対し「旧経営陣を不起訴とした昨年九月の判断に事実誤認がある。起訴するべきだ」などとした上申書を提出したことを明らかにした。


 東京地検は、今年七月に検察審査会が「起訴すべきだ」と議決したことを受けて再捜査している。




 上申書は九日付。一九九七年に旧建設省など七省庁がまとめた手引で、福島県沖で大津波を発生させる地震(津波地震)が予測されていたことが新たに分かったと指摘。「津波地震の可能性は、二〇〇二年に国の調査機関が公表した以外に専門的な知見がなく、事前想定は困難だった」との東京地検の不起訴の判断は誤りだと主張している。




 会見で告訴団の武藤類子(るいこ)団長(61)は「こんなにものすごい事故があって、真実が明らかにされていない部分があることが非常に疑問。検察はしっかり捜査し直して起訴してほしい」と訴えた。