HOME |福島第一原発の2号機事故建屋に キツネが侵入。事故処理の遅れを心配して調べに来た?(各紙) |

福島第一原発の2号機事故建屋に キツネが侵入。事故処理の遅れを心配して調べに来た?(各紙)

2015-12-29 15:42:24

fox2キャプチャ

各紙の報道によると、東京電力の福島第一原発2号機の原子炉建屋内にキツネが侵入していたことがわかった。

 

 東電によると、21日午前5時50分ごろ、2号機建屋1階にある原子炉に通じる配管前をキツネが行ったり来たりしているのを監視カメラが捉えた。キツネは10分ほどカメラに映った後、姿を消したという。当然、防護マスクはしていなかった。

 

 キツネが発見された現場一帯は、毎時10~200ミリシーベルトもの高濃度の放射線量が確認されている。2号機の原子炉内部を探るためのロボットの投入口等として使われている。

 

 カメラの映像から、侵入したキツネは頭から尾まで1.3mと推定され、震災で被災して開いた原子炉建屋の隙間などから入ってきたとみられる。第一原発ではこれまでも、配電盤に侵入したネズミがショートして停電するトラブルが数件発生しているが、キツネのような大きな動物の侵入が確認されたのは初めて。

 

 東電は「動物が侵入しないよう可能な限り隙間をふさぎたい」としている。キツネにすれば、「いつまでたっても事故処理が終わらないのは、なぜ?」と気になっていたのかもしれない。しかし、高濃度の放射線を浴びており、キツネの健康状態が気になる。

http://photo.tepco.co.jp/date/2015/201512-j/151228-01j.html