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T&D保険グループの大同生命、英シュローダー系BlueOrchardが提供するEUのSFDR9条適合の「インパクトボンドファンド」に約200億円投資。SDGs目標達成に貢献目指す(RIEF)

2022-11-22 16:26:02

Blueorchard002キャプチャ

 

 T&D保険グループの大同生命は、英シュローダー・グループのBlueOrchard Financeが運用受託するインパクトボンドファンドに1億3500万㌦(約192億円)を投資した。同ファンドはEUが定める「サステナブルファイナンス情報開示規則(SFDR)」でサステナブルファイナンス投資を目的とした9条ファンドに分類される。

 

 大同生命が出資するのは「BlueOrchard Impact Bond Fund Blue1」。BlueOrchardが大同生命用にカスタマイズしたインパクトファンドとなる。同ファンドの投資先は、世界市場で発行されるグリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)等を中心とすることで、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標達成の促進に貢献することを目指す。

 

 SDGs貢献のESG・サステナビリティ投資ファンドとして、SFDRの9条ファンドに適合することになる。ファンドの投資適格先となるESGボンドの選定に際しては、BlueOrchardが設定するインパクトクライテリアへの適合を条件とする。

BlueOrchardキャプチャ

 BlueOrchardは英国のシュローダー・グループの傘下で、インパクト投資に特化した資産運用ビジネスをグローバルに展開している。2001年の設立で、当初は国連等との連携でグローバルレベルでのマイクロファイナンスの運用を展開した。現在は、あらゆる資産種類でのインパクト投資を企業や金融機関に提供している。これまでに世界105カ国で98億㌦以上のインパクト投資を実践し、今年6月時点で世界の2億5500万人におよぶ途上国の貧困層や脆弱層へのファイナンスの機会を供給している。

 

 BlueOrchardの会長のPeter Fanconi氏は「われわれは日本の投資家の間で、サステナブルでかつインパクトな投資への需要が増大していることを目の当たりにしている。われわれはこうした投資家の需要に対応する立場にある。 われわれがこれまでインパクト投資を発展させてきた体験に基づき、日本市場でさらなるインパクト投資を推進していきたい」と述べている。

 

 シュローダージャパンの営業統括の藤田学氏は「インパクト投資は日本市場でも重要なテーマの一つだ。だが、インパクトを評価することは多くの機関投資家にとってチャレンジングだ。BlueOrchardの戦略はそうした多くの投資家が直面するチャレンジングな課題への対応を支援するものだとの自信を持っている」と指摘している。

https://www.daido-life.co.jp/company/news/2022/pdf/221109_news.pdf

 

 

https://www.blueorchard.com/blueorchard-launches-unique-customized-impact-mandate-for-leading-japanese-life-insurance-company/