「組織・人間関係」面では、「超昭和風土を感じる。数字が全て。育休・産休・有休を取れるかどうかは、数字ができているか次第」「とにかくトップダウンで行動が遅い。リスクを取ることを極度に嫌っていて、みんな責任から逃れようとする傾向が強い」
「若手がとんでもない勢いで辞めている」など。
2026-02-05 23:52:11
ダイヤモンドオンラインは、従業員の不満投稿数が多い「2025年版ブラック企業ランキング生保・損保版」を公表した。最も不満の口コミ投稿数が多かったのは日本生命保険。前年(2024年)に続いて2年連続の1位だった。同社の不満投稿で目立つのは、「待遇・評価」での給与水準の低さや、過重な働き方など。同社は今年、三菱UFJ銀行への出向社員が銀行資料の無断持ち出し事件が発覚、当該の社員は社内で「スパイ社員」として扱われていた問題も引き起こしている。2位は明治安田生命、3位が住友生命の順。損保では損害保険ジャパンが7位。不正事件のプルデンシャル生命は9位。プルデンシャルへの調査は不正事件が発覚する前なので、今年上半期調査で「不満」に反映される可能性がある。
ダイヤモンドは上半期のランキングも公表しており、日生は昨年上半期でも不満投稿が1位だった。上半期ランキングでは2位は住友生命だったが、明治安田が上半期5位から、年間では全体の2位に浮上した形だ。https://rief-jp.org/ct2/160488?ctid=
保険各社への従業員の不満の多寡は、日本生命を代表として、保険契約者を出資者とする旧来型の相互会社形態のところに多いようだ。株式会社の企業では、外部の株主による牽制が働くことから、それなりに企業の内部でもガバナンス機能が働くとみられる。
各社への不満投稿の内容はほぼ同様だ。ダイヤモンドが日生の場合の不満投稿として示すのは、「待遇・評価」面では、生保の外務員の基本給の安さ、勤続年数が給与にほとんど反映しないこと、不透明な人事評価などへの不満が列記されている。「働き方・現場負荷」では、「毎日3~4時間の残業に、再三の休日出勤」等の勤務内容への不満に加え、キャリア形成の課題などをあげている。
外務員は契約者の都合に合わせて契約交渉をするため、「みなし残業代となり、いくら遅くまで仕事をしていても誰にも何も言われず、永遠に残業が可能」「定時に帰れることはほとんどない。アポによっては午後8時スタートも」等のほか、「個人事業主という扱いで雇われるため、交通費や顧客への手土産、郵便物の切手まで仕事にかかる費用は全て自分持ち」等の不満の声も。
「組織・人間関係」面では、「超昭和風土を感じる。数字が全て。育休・産休・有休を取れるかどうかは、数字ができているか次第」「とにかくトップダウンで行動が遅い。リスクを取ることを極度に嫌っていて、みんな責任から逃れようとする傾向が強い」
「若手がとんでもない勢いで辞めている」など。
不満投稿件数は、1位の日生(51件)、2位明治安田生命(44件)、3位の住友生命(36件)と続き、4位は、かんぽ生命と第一生命(26件)が同ランク、6位は太陽生命(24件)、7位に損害保険ジャパン(21件)、8位に、あいおいニッセイ同和損保(19件)と損保2社が続く。9位にプルデンシャル生命(12件)、10位に東京海上日動(11件)
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