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日本電産、ユーロ建てのグリーンボンド5億ユーロ(約650億円)を発行へ。欧州でのEV需要拡大にらみ、EV用駆動モーター等の設備投資・研究開発等に充当(各紙)

2021-03-19 12:38:24

nihondensan001キャプチャ

 

 各紙の報道によると、日本電産は、今月下旬にも同社初となるユーロ建てでのグリーンボンドを発行する。発行額は5億ユーロ(約650億円)の予定。調達資金は、EU等で需要が急増している電気自動車(EV)用駆動モーターの研究開発や生産投資に充当する。日本の事業会社がユーロ建てで発行するのは、トヨタ自動車の北米子会社の発行に次ぐ。

 

 日本経済新聞が報道した。グリーンボンドの期間は5年。同社は2019年11月に国内で3本の円建てグリーンボンドを発行済み(合計発行額1000億円)で、今回がGB発行は2回目となる。今回のユーロ建てGBは、欧州市場での事業拡大に合わせて、ESG投資を重視する欧州の機関投資家の需要に応えるためとみられる。グリーン性の評価はSustainalyticsが担当する。

 

 同社は2030年に売上高10兆円を目標としている。その事業拡大の柱となるのが、EV関連事業。EUや英国ではEV化を競うように進めており、同社のEV用駆動モーターへの需要がさらに高まることが予想される。今回の資金使途はそうしたEV関連の研究開発や設備投資等に充当するとされる。

 

 同社は同じくEV化が進む中国市場でも事業を拡大しているが、欧州では東欧のセルビアに約2000億円を投じて新工場を建設する計画を進めている。EV用駆動モーターの製造では、22年にステランティス(旧仏グループPSA)との合弁会社による現地生産が始まる見通し。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210319&ng=DGKKZO70115370Y1A310C2DTA000

https://www.nidec.com/jp/

https://www.sustainalytics.com/sustainable-finance/wp-content/uploads/2019/11/Nidec-Corporation-Green-Bond-Second-Party-Opinion-08112019-JAPANESE.pdf