LED照明リース事業のネクシィーズ・ゼロ社、リース債権の証券化商品で、ムーディーズからAaa評価取得。別途、R&Iからは証券化グリーンローンの適合評価取得(RIEF)
2021-03-26 14:23:31

LED照明のリース事業等を展開する「ネクシィーズ・ゼロ」(東京)は、省エネでエネルギー消費を抑えるLED照明を主な対象としたリース債権の証券化商品で、ムーディーズから「Aaa」の格付を取得した。別途、リース用の新規LEDの購入資金の調達で証券化を利用したグリーンローン(ABL)を実施、格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得した。証券化利用のグリーンローンはわが国では初めて。
ネクシィーズ・ゼロは同グループの傘下で、LED照明等のリース商品を初期投資オールゼロで導入することをうたった事業展開を進めている。
今回、同社のLEDを主な対象としたリース債権を裏付け資産とする資産担保証券(ABS:発行額約23億2700万円、期間5年)を発行、Moody’sからAaaの最高格付を付与した。Moody’sは高格付の理由として、裏付債権からのキャッシュフローがオリジネ ーターや受託者の倒産手続過程に巻き込まれることなく確保される可能性は十分な水準である等をあげている。https://www.moodys.com/researchdocumentcontentpage.aspx?docid=PR_443152
ネクシィーズは「組成した債権の解約リスクの低さ、および債権回収力、管理能力等を評価されたと考える。従来の金融機関との流動化では、当社が買戻し義務を全て負う形だが、今回は買戻し義務が劣後部分の約27.5%だけで、天災等の不測の事態の買い戻しリスクが軽減される利点もあり、偶発債務が減少するので財務体質の改善にもつながる」と指摘している。
一方、同時に発表された証券化グリーンローンの調達は総額約32億円。同社のLED資産等を担保とした動産担保融資(ABL)で調達する。期間は同じく5年。調達資金は全額、新規のLED取得資金に充当する。

R&Iは、資金使途のLEDリースは、十分なエネルギー効率効果が期待でき、CO2削減の環境改善効果が見込め るほか、交換する元の照明設備の処理について、適切な廃棄物処理を行う手続きとなっていること等を評価し、グリーンローン原則(GLP)に適合するとのセカンドオピニオンを付与した。https://www.r-i.co.jp/news_release_gf/2021/03/news_release_gf_20210325_jpn.pdf
ネクシィーズ社はLED事業等によって、2012年12月から2019年10月末までの間の累計CO2削減量は、65.8万㌧に達している。同社では2025年までに累計削減量を現行の倍以上の150万㌧に拡大する目標を立ててる。