HOME |トヨタ自動車、ドル建てサステナビリティボンド発行で3年債を追加。5年、10年債との合計発行額27億5000万㌦。ESG債総発行額は114億㌦に達し、日本企業初の1兆円台乗せ(RIEF) |

トヨタ自動車、ドル建てサステナビリティボンド発行で3年債を追加。5年、10年債との合計発行額27億5000万㌦。ESG債総発行額は114億㌦に達し、日本企業初の1兆円台乗せ(RIEF)

2021-03-31 23:19:45

toyota005キャプチャ

 トヨタ自動車は先に公表した「ウーブンシティ」建設のためのサステナビリティボンド(ウーブン・プラネット債)のうち、外貨建て(ドル建て)ボンドの発行は、3年債を追加し、5年、10年債と合わせて合計27億5000万㌦(約3000億円)として発行した。トヨタのグローバル市場でのESG債調達は今回のウーブン債を含めて合計114億㌦(約1兆2600億円)に達し、日本企業で初の1兆円台に乗せた。

 

 (写真は、右から2人目が豊田章男社長)

 

 ドル建てサステナビリティボンドの3年物の発行額は12億5000万㌦(クーポンレート0.681%:2024年満期)、5年物10億㌦(同1.339%:2026年)、10年物5億㌦(同2.362%:2031年)。3年債発行は海外投資家の需要の強さに対応したとみられる。

 

 資金使途は国内発行分と同様、ウーブン・シティでの再生可能エネルギー事業はクリーン輸送システム等に充当する。主幹事は、Bank of America Merrill Lynch、Citigroup、JP Morganの米銀3行。サステナビリティの評価は、Sustainalyticsから国際資本市場協会(ICMA)のサステナビリティボンドガイドライン(SBG)への適合評価を受けた。

 

 トヨタはこれまで、米国市場で販売したハイブリッド車(HV)等のリース、ローンの債権を対象としたABS(資産担保証券)型等のグリーンボンドを2014年以降、5回発行したほか、欧州市場でも1回発行している。国内ではトヨタグループのトヨタファイナンスが19年、20年と続けてグリーンボンドを発行している。

 

 今回のトヨタ本体のサステナビリティボンドの発行で、トヨタグループとしてのESG債発行総額は114億㌦に達した。日本企業でトヨタに次いで多いのが三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)だが、MUFGの発行総額は11件49億㌦(約5400億円)なので、トヨタはその倍以上の発行額ということになる。

https://global.toyota/en/newsroom/corporate/34860933.html

https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/34860859.html